失敗と挫折を繰り返した理容師の話~北浦和メンズカットの理容師ブログ~
- 真吾 枝
- 7月28日
- 読了時間: 10分
更新日:8月1日
こんにちは!
北浦和理容室
理容師ブログのエダです!
理容師になり、早19年。
あっと言う間ではありましたが
沢山の幸せエピソードを
理容を通じて経験させて頂きました。
幸せな経験も沢山ありますが
思い出してみると大変な事も沢山
ありました。
自分の人生を、もう一度やり直したいか?
と聞かれたら
絶対にやりたくないですね。
勿論、過去があるから今がある
のですが・・・・。
今回は自分への戒めとして
ブログへ残そうと思います!
そして、次の世代が僕と
同じミスを繰り返さないように
書き残したいと思います。
北浦和メンズサロンの
スマイルヘアーで僕が
どれだけ失敗と挫折をしてきたのか?
をまとめていきます!
目次
・専門学校時代の挫折と失敗
・理容師一年目の挫折と失敗
・店長になってからの挫折と失敗
・経営者になってからの挫折と失敗
・店舗展開をしてからの挫折と失敗
挫折と失敗を繰り返した理容師の話~北浦和メンズカットの理容師ブログ~
~専門学校時代~
父は理容師であり、理容室を経営。母が美容師で、父の店で働くという理美容一家で育った人間です。当然理容師の道に進む事になりました。高校を卒業して、理美容の専門学校に入学したのですが、ここで失敗と挫折を味わう事になります。両親が理美容師という理由だけで自分の進路を理容師に決めてしまっていました。それが原因で何が起こるかと言うと・・・・・。
何となく学生生活を送ってしまう
という事でした。本来、理美容の専門学校は社会に出る前の最後の学生生活になります。自分の手で食べて行くための最終準備をする場所が理美容の専門学校です。そんな大切な時間を僕は何となく過ごす事になります。その原因は
理美容に興味が無かったから
でした。
初めから理美容に興味があって、本気で学生生活に取り組んでいれば、専門学校での生活はもっと充実したはずです。学生生活は友人と楽しく過ごせたのですが、理容業に対しての興味が無い時点で僕は学校に存在してはいけなかったのかもしれません。登校時間はギリギリで授業中は隣のクラスの友人とゲームをしていました。ヘアスタイルのデッサンの授業は犬の絵を提出したのを覚えています。コンテスト等は当然興味が無く、作品はギリギリに提出するような人間でした。
【失敗と挫折】
周りの友人は理容師に対しての想いがある中で、僕自身は理容業に興味を持っていなかったので、学校生活の中では友人との温度差を感じていました。髪型に対しての知識や理容師になる為の準備が出来ていない状態で就職先も決めてしまったので、就職先にも迷惑をかける事になります。その就職先が今のsmilehair北浦和一号店です。入社を希望した一番の理由は「面白そうだったから」ただそれだけです。smilehair北浦和一号店の求人票に【会社のレクでサッカーがあります】という内容が書いてあったので決めました。僕自身はサッカーを経験してきた訳ではありませんでした。普通に考えたら、絶対に失敗する就職先の決め方です。僕の時は、たまたまsmilehairに決めたのでラッキーだったとしか言いようがありませんでした。
挫折と失敗を繰り返した理容師の話~北浦和メンズカットの理容師ブログ~
~理容師一年目~
理容業に対して何の想いも無い僕を受け入れてしまったsmilehair北浦和一号店ですが、会社に対して迷惑をかけ続ける事になってしまいます。遅刻は当たり前で、毎日とにかく早く仕事が終わる事を願い続けていました。練習は適当に終わらせて、一秒でも早く帰れることを願っていました。理容師として、人として完全なクズです。技術の上達は当然同期よりも遅く、常に先輩について陰で愚痴をこぼす毎日でした。そんな僕がお顔剃りをしている時にお客様から言われてしまった一言があります。
「お金を払っているんだから、ちゃんとやって欲しい」
当時の僕は、その一言が衝撃的でした。お客様はお金を払っているから、僕たちはプロとしての技術を提供しなければいけない。そんな当たり前の事が出来ていなかった。やろうとも思っていなかった?ただ、自分が存在する理由が否定をされたような不思議な感覚になりました。あの時のお客様には、今でも申し訳なく思っています。
【失敗と挫折】
その一件があってから僕はある程度練習をして、技術が出来るようになったつもりになっていただけだと気付かされました。お客様は金額に対しての価値を感じて頂けなかった。そもそも価値とは何なのか?何のために働いているのか?働くとはいったい何なのか?何のために生きているのか?等を、とにかく考えるようになりました。今までが、あまりにも自分で何も考えずに生きて来た代償がここで影響をし始めます。自分で理容に興味が無いと決めつけて言い訳にしていただけでした。ただ、このころから一つ、理容で面白いと感じ始めたのが
カットモデルを切り始めてから
でした。今まではウイッグを使って髪型を作るだけだったのですが、人の髪を切り始めてから理容に対しての興味が大きく変わり始めました。人の髪を切る責任感。カットモデルさんとのコミュニケーションや、リピートをしてくれた時。カットモデルさんがお客様として来店をしてくれるようになってからでした。今まで誰かにやらされていた仕事が、自分でやる事によって、達成感と使命感を味わえるようになっていきました。
挫折と失敗を繰り返した理容師の話~北浦和メンズカットの理容師ブログ~
~店長になってから~
専門学校時代では考えなかった事を、社会人になってからは常に考えるようになりました。入社をする前は理美容への興味は一切無かった人間が理美容の魅力にどっぷりハマり、仕事が仕事でなくなるような感覚でサロンワークをしていました。そして、気が付けば4年目。smilehair北浦和一号店の店長を任せてもらう事になりました。4年前はクズな働き方をしていた人間が店長を任せてもらうところまで辿り着きました。そして大きく失敗をする事になります。
勘違い
です。店長を任せてもらう事になり、常に考えて行動をするように心がけていました。この頃から自己啓発本を読み漁るようになり、自己啓発にもどっぷりとハマり始めます。お店を任せてもらうという責任感。売り上げを上げる為にはお客様に喜んでもらわなければいけない。その為にはスタッフが幸せに働けなければいけない。そんな事ばかりを考えていました。
【失敗と挫折】
一見するとお店の事を第一に考えて、頑張っている店長に見えますが、ダメダメな店長でした。自己啓発にはまり、常に考えて行動をする自分。正論ばかり振りかざしていたので、独りで空回りをしていたような感じでした。自分の考えが正しいと思い込み過ぎていたのかもしれません。仮にどれだけ正しい事だとしても、それがスタッフに浸透しなければ意味がありません。お店の為と思っていても、結局自分の事だけしか考えていなかったのかもしれません。頑張れば頑張るほどスタッフが離れていく・・・。そんな状況を作ってしまっては店長失格です。そんな中、1人のスタッフに言われたのが
「僕は辞めません」
この一言でした。この一言で全ての考え方が変わりました。この子の為にこれからは頑張ろう。今までは自分の作りたい環境を作るために精一杯努力をしていたつもりだったのですが、初めて誰かの為に本気になろうと思いました。おそらく、今までは「スタッフの為」「お客様の為」と動いているつもりになっていただけでした。誰かの為に本気になるというのはすごく当たり前の事の様ですが、人生で心の底からそう思えるタイミングは中々ありません。本当の意味で「誰かの為」という考え方を変えてからお店の環境が大きく変わり始めました。
挫折と失敗を繰り返した理容師の話~北浦和メンズカットの理容師ブログ~
~経営者になってから~
Smilehair北浦和一号店の店長で、頑張れば頑張るほどスタッフが離れていくという悲しい現実を経験し、そこから4年後。とうとう独立をする事になりました。毎月コツコツとお金を貯めて、食事は納豆ご飯と作り置きのカレー。ほぼ毎日このメニューで過ごしました。独立資金も貯まり、満を持してお店のオープンとなります。そこでも、また挫折と失敗をする事となります。
店長の離脱
お店を任せていた店長の離脱でした。朝、サロンに来たらロッカーが空になっていました。これには人生でトップクラスの衝撃と挫折を味わいました。サロンの中で一番信頼をしていた人が突然いなくなるという衝撃でした。今後のお店をどうするか?店長指名のお客様をどうするか?すべてが混乱していた中で時間だけが過ぎていきました。
【失敗と挫折】
当時の僕はサロンを閉めようか悩むくらいの挫折を味わっていました。【自分には経営者の才能が無い】そんな事ばかりを考える日々となっていました。僕も全てを投げ出してみようかと思った時に気付いたのが【店長の気持ち】でした。恐らく、全てを投げ出したくなるくらい悩んでいたはずです。逃げ出したくなる気持ちを抑えて、最後の方は出勤をしていたんだと思います。自分が店長を、知らず知らずのうちにそこまで追い込んでしまっていた事に改めて気付かされました。店長が残した最後のメッセージだと思います。残って頑張ってくれているスタッフがいて、応援してくれるお客様がいる。自分は1人じゃない。止まない雨は無い。←これはめちゃくちゃ頭の中でリピートしました。弱気になっていてはいけないと。この時もう一度やり直す決意をしました。
挫折と失敗を繰り返した理容師の話~北浦和メンズカットの理容師ブログ~
~店舗展開をしてから~
店長の離脱は人生の中で一番のビッグウエーブでした。正直な話、理容業を諦めるか??レベルの出来事は仕事では起きないと思っています。今もビッグウエーブは起きていないのですが、失敗というか失ったものを何点かお伝えしたいと思います。現場を離れる機会が増えてしまったが故の出来事でした。
バイクを盗まれる
仕事を終えて帰ろうとした時に、通勤用のバイクが無くなっていました。警察へ盗難届を出して一週間後に警察署から連絡があり、バイクが見つかったとの事。引き取りに行ったらスプレーで塗装されていて、全く面影が無くなっていました。事故現場から見つかったみたいです。そしてバイクを引き取ってから3日後にまた同じバイクが盗まれました。恐らく僕の熱狂的なファンなんだと思います。次の週に警察署から連絡があり、マンションの駐輪場で見つかったという事でした。数日後に犯人から連絡があり「僕が盗みました」という連絡でした。犯人は僕のカットモデルの男の子でした。自分から連絡をしてきた点と、反省をしていた事を踏まえて許してあげる事にしました。
売上を盗まれる
売上を盗まれてしまいました。バイクが盗まれた同時期に売上も盗まれてしまいました。この時期は浦和警察署の刑事さんと浦和西警察署の刑事さんと岩槻警察署の刑事さんの3人の方にお世話になりました。
お金を盗まれる2
これは、お金を貸したら返って来なかったという流れでした。そもそもお金を貸す事が問題ですね。僕も悪かったです。
【失敗と挫折と反省】
失敗でも挫折でもないのですが、僕自身が反省すべき点は守る力が無かったという点です。バイクやお金もそうですが、犯罪を生むきっかけを僕自身が作ってしまいました。バイクの管理を、もっとしっかりとしていれば盗まれる事はありませんでした。売り上げ管理を厳重にしておけば、売り上げを盗む人が現れず、犯罪が生まれる事がありませんでした。お金を簡単に貸さなければ、持ち逃げする人は現れませんでした。事件や事故を未然に防ぐ事も経営者の大切な仕事ですね。
理容師ブログまとめ
その時は大変でも、無駄になった失敗や挫折は無かったと思います。嫌な事であればあるほど自分の価値観からかけ離れていて、そこから学べる事が沢山あります。経験する事以上に学べる事は無いんでしょうね。大変だった事も沢山ありましたが、理容という仕事を通じて、それ以上の幸せな体験も沢山しています。だから今があるのかなと。今理容師を目指している方、理容師の方、経営者の方で心が折れそうな方がいらっしゃいましたら、是非この言葉を忘れないでください【止まない雨は無い】。諦めなければ必ず状況は変えられます。
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