【海外で働く】世界の理容師免許はどう違う? 〜北浦和メンズカットの理容師ブログ~
- 真吾 枝
- 5 日前
- 読了時間: 5分
こんにちは!!
北浦和メンズカット
スマイルヘアーのエダです!!
最近の理容師事情。
海外の理容室で働いてみたい!!
という声にお応えして
今回のテーマ!!
世界の理容師の違いについて
お伝えしていきたいと思います!!
世界に羽ばたこうと思っている
理容師の皆さん!!
夢を実現しましょう!!
【海外で働く】世界の理容師免許はどう違う? 〜北浦和メンズカットの理容師ブログ~
同じ“理容師”でも、国が変わればルールも変わる!
日本では「理容師免許」が国家資格であり、厚生労働省が定めた養成課程や試験に合格することで取得できます。でも、もしあなたがこの免許を持って海外に行ったとしたら、そのまま働けると思いますか?
答えは
「国によります」。
世界には理容師の資格制度がある国もあれば、まったく免許が必要ない国もあります。今回は、そんな 世界の理容師免許の制度や文化の違い を、わかりやすくお届けします!
【海外で働く】世界の理容師免許はどう違う? 〜北浦和メンズカットの理容師ブログ~
日本:国家資格で技術・衛生管理も厳格!
まずは私たちの住む日本から。
免許の種類:理容師免許、美容師免許(別資格)
取得方法:専門学校卒業後、国家試験(学科・実技)に合格
主な特徴:
髭剃り(カミソリ)は理容師だけが可能
国家試験は技術だけでなく衛生管理や公衆衛生の知識も問われる
美容師との業務範囲の違いが明確(いわゆる「顔剃り問題」)
日本は非常に資格制度がしっかりしており、「免許がなければ施術ができない」国の代表格です。まさに“信頼と安全の理容文化”。
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2. アメリカ:州ごとにルールが違う!理美容業界はライセンス社会
アメリカも、日本と同じく「ライセンス(免許)」が必要な国ですが、特徴的なのは…
州ごとに制度が違う!
免許の種類:
Barber License(理容師)
Cosmetologist License(美容師)
取得方法:
州認定スクールで一定時間のトレーニング
州ごとの試験に合格する
特徴:
州をまたいで働くには「相互承認(Reciprocity)」が必要
州によっては、髭剃りが医療行為とみなされる場合もある
例えば、カリフォルニア州とニューヨーク州では、求められる時間数や学科内容も異なります。一言で「アメリカの免許」と言っても、実際は50通りあるといっても過言ではありません。現実的に考えると、日本人がアメリカで働くとなると、ビザの問題や語学の問題、学費や授業時間の問題。。スポンサーがいないと難しそうですね。
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3. イギリス:免許制度はないけれど、職業訓練はしっかり
意外かもしれませんが、イギリスでは…
理容師・美容師に“国家資格”は存在しません。
つまり、極端な話、明日から「私は理容師です!」と名乗って営業することも理屈上は可能です(もちろん現実には難しいですが)。
免許:不要(法的義務なし)
ただし、職業訓練(NVQ)やスクール卒業が一般的
業界団体による認証が“信用の証”となる
このように、イギリスでは国家による規制よりも、市場の信頼と教育レベルが重視されます。一定レベルの技術と知識を身につけていないと、お客さんが来なくなってしまうわけですね。
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4. ドイツ:職人文化の伝統が光る「マイスター制度」
ドイツの理容師(Friseur)は、まさに「職人=クラフトマン」の道。
制度:徒弟制度+国家資格(マイスター)
ステップ:
徒弟(アウスビルドゥング)として3年の実務+スクーリング
国家試験に合格
上級資格「マイスター」取得で、独立・指導が可能
特徴:
技術と理論の両方を重視
店舗を構えるにはマイスター資格が必要な場合も多い
ドイツでは、「手に職をつける」ことが非常に尊重されており、理容師もその例外ではありません。まさに“理容職人”の本場です。
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5. フィリピン・タイなど東南アジア:免許なしでも働ける国も多い
一方、東南アジアの多くの国では、理容師や美容師になるための国家資格制度がない、もしくは非常に緩やかです。
特徴:
免許がなくても開業可能(都市によっては簡易登録が必要)
経験・技術が評価の中心
海外スタイリストも多く働いている(特にリゾート地)
その代わり、教育機関や美容学校のレベルにはバラつきがあるため、実力主義の世界になりやすいのが現実です。
【海外で働く】世界の理容師免許はどう違う? 〜北浦和メンズカットの理容師ブログ~
6. 世界で働くには? 日本の理容師免許はどう使える?
ここまで読んで、「海外で理容師として働いてみたい!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。では、日本の理容師免許はそのまま使えるのでしょうか?
→ 残念ながら、多くの国では“そのまま使えません”。
国家資格制度がある国(例:アメリカ)では、現地のスクールに通い直すか、免除制度(一部)を利用して再試験が必要なケースが一般的です。ただし、経験やスキルをアピールすることで、雇用は得やすくなる国もあります。
逆に、資格制度のない国では、日本の免許が「技術力の証明」として高く評価されることもあります。
まとめ
ハサミと技術は世界共通。でも、ルールはバラバラ。
理容師という仕事は、どの国でも“人に喜ばれる職業”であり続けています。しかし、制度や文化、価値観には大きな違いがあります。
国・地域 | 免許制度 | 特徴 |
日本 | 国家資格(厳格) | 髭剃りなど業務範囲が明確 |
アメリカ | 州ごとの免許 | 州をまたぐには要申請 |
イギリス | 資格なし(任意) | 職業教育と実力が重視 |
ドイツ | 国家資格+マイスター制度 | 職人文化と実務重視 |
東南アジア | 多くが免許不要 | 実力主義、海外人材も多い |
世界を知ることで、あらためて日本の理容師制度の“しっかりさ”や“信頼性”も見えてきます。そして、ハサミ一丁で国を越えるには、技術とともに「ルールの違い」を知ることも大切なのです。
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